ディスカスが繁殖する過程で、「折角産んだ卵を食べてしまう」という現象は少なくなく、むしろよくある現象の一つです。
今回はそんなディスカスの食卵と、白いカビのついた卵を食べてしまう行動に害はないのかどうかなど探っていこうと思います!
目次
ディスカスが卵を食べてしまう!
この現象は「食卵」といい、食卵癖のあるディスカスは少なくありません。
決して病気でも、珍しい行動でもありませんが、この行動がひどくなると繁殖が成功しないという事もあります。
白い卵も食べてしまっているけれど大丈夫なの?
産卵後、黒くなった卵は「受精に成功した卵」です。
一方でそうならなかった卵は、残念ながら命が宿ることはない為、ゆくゆくはカビが生えて白くなっていきます。
親ディスカスはこの「カビの生えた白い卵」も食べてしまいます。
一般的に、大事なディスカスがカビを食べてしまっているという事は害のように感じますが、これはむしろ良い行動といえます。
何故なら、カビの生えた卵をそのままにしておくと、周りの黒い卵などにも影響されてしまうからです。
その為、周りの受精に成功した黒い卵をカビの伝染から守る為に、親ディスカスは「取り除く」という作業をしています。
食卵防止でネットを使用している場合
食卵癖が強く、何度繁殖させようとしても成功しないという方の中には「食卵防止ネット」を使用している方もいるかと思います。
「食卵されない」という点については根本的な改善に繋がりますが、この「白い卵を取り除く」という作業を親ディスカスが行えない為、他の正常に育つはずの卵にカビが生えてしまうという事態に陥ってしまう事があります。
この場合には、細かい作業になりますが、なるべくピンセット等でカビの生えた白い卵を取り除いてあげることが望ましいです。
そもそもカビのついた白い卵を少なくする方法はあるの?
もともとカビの生えた白い卵が少なければ、親ディスカスがカビ付きの卵を食べる回数が少なくて済みますが、残念ながらそのような方法は未だ発見されていないようです。
よって、食卵癖がひどくない場合にはなるべく食卵防止ネットは使用せずに自然に近い状態で見守ってあげましょう。
まとめ
ディスカスがカビの生えた白い卵を食べてしまうことは、親ディスカスにとっては害のある事ではなく、むしろ卵を守る為の重要な行動だったようです。
「カビを食べる」というだけで心配になってしまいますが、この場合は自然の現象として受け止めて、見守ってあげる事がいいようですね。