ディスカスの飼育
ディスカスの飼育の重要点の中に「水質管理」があげられます。
養殖種の飼育水質は、中性から弱酸性の間で問題なく成長が期待できます。
但し、原産種の場合は「弱酸性に保つ」必要があります。
しかしながら、弱酸性の飼育水は水質のろ過に重要な働きをするバクテリアの活動が鈍るとされています。
水替え、ろ過器の管理を疎かにすると、PH値がさがり腐敗水に向かっていきますので気を付けましょう。
ブラックウォーター
アマゾン川の支流のような水質で、酸性に傾き、枯葉等から「タンニン」という物質が流れ出した水です。
自然にそうなった河川は、ほかの河川より栄養が豊富だといわれています。
これを、作る前に効果を確認してみましょう。
・水質を酸性に傾ける。(弱酸性を保ちやすい)
・抗菌・殺菌効果
弱酸性の水なので、微生物の活動が弱まり殺菌効果につながっていると、言われています。
・水質を軟水化させる。
ディスカスが好む水です。
次は、デメリットです。
・ろ過材である活性炭、アンモニア吸着剤であるゼオライトに吸着される(効果が消える)
・ろ過バクテリアの活動が鈍る。
しかしながら、まったく無くなる訳ではなく、「多少効果が落ちる」という認識でいて下さい。
以上のことから、ろ過の状態を気にかける必要はあるものの、ディスカスを少しでもアマゾンの状態に近づける事(ブラックウォーターを使う事)により、生き生きと快適に生活させる事が出来るはずです。
ブラックウォーター作り方
・ピート(ph無調整ピートモス、長繊維タイプ)
煮出した液体を使う、煮出した後のピートそのものを使う。二通りあるようです。(いずれも煮出す)
ハンノキの実(やしゃぶしの実)も同様に使える。
・マジックリーフ(広葉樹の葉)
入れるだけです。ピート等より成分が溶けやすいけれど、景観を損ねる。(気にしなければOk!)
・添加剤
弱酸性の軟水を作るものと、ブラックウォーターの添加剤の掛け合わせ。(ソイル、テトラブラックウォーター、アズーダブルブラックウォーター等)
勿論、使用上の注意をよく読んで入れるだけ。
まとめ
生き物を飼ううえで、原産地の環境に近づける事は大切だと思います。
快適さの追求ですね。
また、手間をかけるのがブリーダーの醍醐味でもあろうかと思います。
逆に、水替えの作業が大変なので、添加剤を使って簡単に!
と考えるのもいいかと思います。
個人的には、少し茶色がかった水は趣があり好きです。