ディスカスは群れで生活しているのにもかかわらず、群れの中での縄張り意識が強いのです。

その上、神経質でちょっとした変化に敏感に反応します。

その敏感さゆえに「心を持った魚」という愛好家もいるほどです。

今回はディスカスのいじめについてみていきます。

どういう場合にいじめが起こり、対策はどのようなものがあるのでしょうか。

ディスカスのいじめ。原因と対策

ディスカスのいじめはどんなもの?

ディスカスは10センチぐらいの大きさに成長すると縄張りを主張し始めます

といっても、水槽の中のこと。

縄張り争いは強いディスカスが弱いディスカスをいじめるという形で始まります。

弱いディスカスは餌を食べさせてもらえません。

追いかけ回られて突かれることもあります。

餌を食べられないので、やせ細り、色も黒くなります。

体に傷がつき、最悪、感染症など引き起こすこともあります。

追いかけ回されなくても、繊細なディスカスはいじめられていじけ、拒食症になることもあります

弱いディスカスを数匹のディスカスがいじめることもあれば、強いディスカスがその他のディスカスを攻撃し、攻撃された弱いディスカスの中の、さらに弱いディスカスから弱っていくということになります。

ディスカスたちがどんな力関係なのかを、常に観察することが重要です

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ディスカスのいじめ対策

いじめが発生していると感じたら早めに対策を講じます。

まずは、餌のやり方を工夫してみましょう

水槽の一箇所から撒くのではなく、水槽全体に餌が行きわたるように撒きます。

ディスカスが少ない場合は数を増やしてみます。

水槽の中の力関係が変わります。

強いディスカスがその他のディスカスをいじめている場合、攻撃対象が増えるので個々への攻撃力が弱まります。

その場合、水槽の中で最も大きなディスカスと同じ大きさか、やや大きめな魚を選ぶと良いでしょう。

極端に小さなディスカスを入れてしまうと、もともといたディスカスが新参のディスカスをいじめるようになります。

物理的にディスカスを隔離する方法もあります

セパレーターを使います

その場合は、弱いディスカスではなく強いディスカスを隔離します。

大き目の水槽で有効です。

セパレーターで仕切るのが難しければ、水槽を用意して強いディスカスを移すのも良いでしょう。

まとめ

ディスカスを買う上で、いじめ問題は避けては通れません。

特に3〜4匹を買う場合が最も難しく、ディスカスたちは強いものから序列を作って餌を食べます。

ディスカスは個体ごとに性格がかなり違います。

もともと神経質だったり、心が弱かったり、他のディスカスを押しのけることができない性格のディスカスもいます。

数が少ないとなにかのきっかけで序列が変わることもなく、弱い個体はますます弱くなり、引っ込み思案のディスカスはますます水槽の隅に引きこもり、色が黒ずんできます。

早めに対処して、ディスカスたちが仲良く暮らせる環境を作りたいものです。

 

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