エロモナス感染症は、常在菌であるエロモナスから発生する病気です

エロモナスは河川や湖など淡水ならどこにでもいる常在菌で、普段は危険な菌ではありませんが、水槽の中では水質環境の悪化や過密飼育、ディスカスが弱ることで活発化し、ディスカスに感染し、症状を引き起こします。

淡水魚ならどの魚でも感染する可能性がありますし、人間にも感染することのある菌です。

エロモナス菌の一部は食中毒菌として指定されています。

ディスカスに症状を見つけたら原因を突き止め、早めに治療を始めましょう。

ディスカス 寿命

ディスカスのエロモナス感染症。症状と原因、治療法は?

ディスカスのエロモナス感染症。

症状と原因はどんなものがあるのでしょうか?

ディスカスがエロモナス菌に感染した場合、ウロコが逆立って松かさのようになったり、体表が充血する、目が飛び出るポップアイの症状が見られます

その他、元気が無くなったり、餌の食べる量が減ったりします。

エロモナスは淡水に普通にいる菌ですので、病気を発症させるのは菌そのものが原因というよりも、菌が活発化する、悪さをする環境を作ってしまうことにあります。

水質の悪化、過密飼育、ディスカスにストレスを与えることも発症の原因になります

水槽に適した密度でディスカスを飼い、たくさん入れすぎない、水質を一定に保ち、汚れさせない、水槽の環境、特に水温とphを著しく変更したり、騒がしい音を立てたりすることもディスカスのストレスになります。

ディスカスを増やす場合や他の魚と混浴させる場合、気が合わないとそれだけでストレスになります。

新しいディスカスを入れるときは十分注意して、変化があるときはセパレートするか、別の水槽に移すようにしましょう。

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治療法は?

どんなに気をつけていても、エロモナス感染症を発生させてしまうことがあります。

エロモナス感染症に気がついたら、まずは水質のチェックをします。

水質に問題があって換水が必要でも、換水することで環境が変わり、ディスカスにストレスを与えます。

様子を見て必要最小限にします。

スポイトで底の汚れを取り除くのも良いでしょう。

エロモナス感染症の薬浴は、エルバージュエース、グリーンFゴールドがよく用いられます

薬浴は十日前後を目安にし、その間は餌を控えめにします。

薬浴の間はできるだけ静かな環境を保ち、照明も明るすぎないよう気をつけます。

まとめ

エロモナス感染症は、原因菌を持ち込まないようにすることの難しい病気です。

ほとんどすべての水槽にエロモナス菌がいると言っても良いでしょう。

エロモナス感染症の原因となる要素をできるだけ取り除くことが大切です。

ディスカスにストレスを与えない、静かな環境を作る、ディスカスの飼育に適切な水質水温を保つ、過密飼育を避ける、などです。

早期発見早期治療すれば、それほど怖い病気ではありません。

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