魚を飼う上で絶対に避けては通れないのが、浮き袋障害です。
魚体がバランスを崩すことから、転覆病とも呼ばれます。
観賞魚にはよくある病気で、特に丸い形の金魚がかかりやすいと言われており、ディスカスには関係ないように感じますが、ディスカスにも浮き袋障害があります。
浮き袋障害の症状と浮き袋障害の対策をみてみましょう。
ディスカスの浮き袋障害。症状と治療法って?
ディスカスの浮き袋障害。症状はどんなもの?
浮き袋障害には、突然、体の向きが変わる急性の浮き袋病と徐々に体が傾いていく慢性の浮き袋病があります。
急性の浮き袋病は、ある日突然、体が傾いたり、頭を下げたりします。
泳いでもまっすぐ泳ぐことができず、ふらふらしています。
慢性の浮き袋病は徐々に進行していきますが、症状としてはほとんど同じです。
横向きに泳いだり、水槽の壁に寄り掛かったり、急に暴れたり、くるくる回ったりします。
体位を保つことができず、行動が異常なのですぐ気がつきます。
「ヒラメディスカス」と呼ばれる、水底に横たわってヒラメのように泳ぎ始めることもあります。
この場合は、長生きできることもあります。
ディスカスの浮き袋障害。治療はどうしたら?
浮き袋障害は魚にとって最も大切な器官である浮き袋の異常です。
浮き袋障害にかかったら、ほとんど助からないと思った方が良いでしょう。
治療法としては、浮き袋障害のディスカスだけ別の水槽に移し、体の高さギリギリの水位まで水を下げた水槽で一ヶ月程度泳がせます。
その間、水位を下げたり上げたりして様子をみます。
この方法で治療する見込みは5割程度と言われています。
浮き袋障害がいかにやっかいなものかお分かりいただけるかと思います。
浮き袋障害は、浮き袋障害にさせないことが重要です。
対策についてみていきます。
浮き袋障害にさせないためには、餌のやり方を見直す必要があります。
ディスカスはたくさん食べますので、脂肪過多になりがちです。
内臓脂肪が浮き袋障害の原因とも言われていますので、餌を見直すことをしてみましょう。
pHショックや水質の悪化、頭部の怪我によるトラブルも考えられます。
特に、急性の浮き袋障害の場合、水替えの後に発生することがあります。
水質管理やディスカスのいじめ対策など、総合的に管理することが必要です。
まとめ
浮き袋障害の症状と対策についてみてきましたがいかがだったでしょうか?
浮き袋障害は、行動が異常になりますので、普段可愛がっている飼育者には辛い症状の一つです。
浮き袋障害の原因は多くが不明と言われていますが、高齢のディスカスほどかかりやすいことから、加齢による障害とも考えられています。
治療の効果がないこともあり、ディスカスの寿命というケースもあります。