熱帯魚を飼育するにあたって、注意しなければならない病の一つが「エラ病」です。
例に漏れず、ディスカスも「エラ病」にかかってしまう事があります。
早期発見が遅れてしまう程治りづらく、成長不良などをきたす場合のある「エラ病」とはどういったものなのでしょうか。
その症状と原因、治療の薬についてご紹介いたします。
目次
そもそも「エラ病」とはどういう病気なの?
「エラ病」とは熱帯魚がかかってしまいやすい疾患の一つです。
飼育する上に限らず、自然界でも珍しくない病気です。
どんな症状が出るの?
「エラ病」という名前の通りに「エラ」に症状が現れるのが特徴だと言われています。
○ エラが黒ずんでいる
○ エラの形が歪になってしまっている
○ エラが開いたままになってしまっている
しかし、エラに異常が現れる「エラ病」は寄生虫が原因の場合であり、「雑菌」が原因の「エラ病」は呼吸困難に陥る事があります。
呼吸が速い(口をパクパクさせる頻度が多い)
こういった所で症状が出てきますので、よく観察して早期発見してあげましょう。
何が原因なのでしょうか?
エラ病は、「ギロダクチルス」という寄生虫感染または、ディスカスに雑菌が入ってしまう事が原因です。
水の管理が甘い場合にはもちろん、そうでない場合にも「エラ病」にかかってしまうケースはあります。
ちょっとした事で「寄生虫」または「雑菌」が水槽内や餌などに混入してしまうという事もあるようです。
ディスカスがエラ病に感染してしまったら…
まずは、他のディスカスから隔離して別の水槽に移してあげることが好ましいようです。
エラ病にかかってしまったディスカスを治す薬は?
感染が「寄生虫」の場合と「雑菌」の場合で、使用する薬も変わります。
まず、「寄生虫(ギロダクチルス)」による感染の場合には「ホルマリン」が薬になります。
別の水槽に移したエラ病に感染しているディスカスの水槽に入れて「薬浴」をさせてあげましょう。
刺激のある薬なので、希釈したものを使用し、1回につき6~8時間など時間を決めて投与してください。
水と半分かそれ以上に割ったホルマリンを、50ℓにつき2~4cc程混ぜるのがよいそうです。
入れすぎてしまうと、ディスカスにとってダメージになる為、注意して投与してください。
では、感染が「雑菌」によるものの場合は、「グリーンFゴールド」や「エルバージュ」などの薬を使います。
こちらも多く使うとダメージになってしまうので、規定量の4分の1~3分の1などの量を入れて薬浴させてあげて、様子をみましょう。
まとめ
エラ病を始めとする病気は、とにかく「早期発見」が大事のようです。
ディスカスは、水槽で複数匹飼育するのが主流な為、発見が遅れる事もあります。
たまに一匹一匹の個体の様子を見てあげる事が早期発見に繋がるのだと思いました。
また、薬として使用する「ホルマリン」は「生体に有害」とされる程の劇薬の一つな為、一般的なショップでは購入するのに手続きなどが必要になります。
慌てて買いに行くことにならないように、準備しておくのも良いと思います。