熱帯魚を飼育している方の中には、自分でディスカスを品種改良してみたいという思いをお持ちの方はたくさんいると思います!
でも、どういうペアを選べば自分好みの改良品種をつくれるのでしょうか?その選びかたは?
そもそも品種改良は難しい?
ここで残念なのが、ディスカスの品種改良については素人の方ではとても難しいとされています。
なぜなら、ディスカスの品種改良の作出過程というのはほとんど明らかになっていないことが多く、また、ディスカスの遺伝形質に関しての資料も少ないということからです。
なぜ品種改良の資料が少ないの?
ディスカスの品種改良の資料が少ない理由としては、いくつかの理由があるとされています。
まず、一つ目は、模倣されるのを防ぐためというのが挙げられます。
苦労して作成した新品種を簡単に真似されたくないというブリーダーの意見から作出過程を公表しないことが多いためです。
また、二つ目として、ディスカスは多くの品種間で交配が繰り返されているため、どの系統に属するかというのがわかりにくいという点です。
そして三つ目の理由として、ディスカスの体色の遺伝情報が単純なものでなく、複雑であるためというのも大きな理由です。
以上の理由から品種改良に関する情報や資料が少ないのです。
実験道具にしてしまう可能性…
作出の資料や遺伝に関するわかりやすい資料が少ないため、素人の方が安易にディスカスの品種改良をしてしまうと、奇形や生命力の低いディスカスを作り出してしまう可能性が高くなってしまいます。
ディスカスを実験道具にしてしまうのはかわいそうです。
まとめ
ディスカスの品種改良をして思い通りのディスカスを作りたいという気持ちを持たれることは素晴らしいことです。
ですが、思った以上に品種改良は難しいということが、分かっていただけたのではないでしょうか?
どうしても品種改良してみたいとお思いの方は専門のブリーダーに相談して自分好みの種類になる可能性がある組み合わせを選んでもらい飼育するか、ディスカスの遺伝に関する勉強をされてから理想の組み合わせを選ぶようにするというのが一番いいのではないでしょうか。