ディスカスの稚魚を育てるには、他の魚を育てるのとは違った難しさがあります。

とはいえ、ペアリングから産卵までの難しい時期を乗り越えて迎えた、たくさんの稚魚たち。

元気に大きく育てたいものです。

水質管理が難しく、水替えを頻繁にしなければいけないディスカスですが、稚魚の間はちょっと違います。

実は、稚魚たちにはグリーンウォーターが好きだということをご存知でしたか?

ディスカスの稚魚とグリーンウォーター

ディスカスの稚魚はどうやって育つのでしょうか。

ディスカスが産卵を終えたら、静かな環境を整えます。

神経質なディスカスは驚くと卵を食べてしまうことがあります。

水替えが難しくなるため、ディスカスバーグの使用も控えます。

孵化後1〜2週間で、稚魚たちは親の体にくっついていきます。

体着と言います

ディスカスはオスもメスもディスカスミルクを出します

こうなるともう安心です。

稚魚たちは親の体から出る、ディスカスミルクを食べてみるみる大きくなっていきます。

体着後五日から一週間経つと、稚魚たちはミルク以外のプランクトンも探すようになります。

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ディスカスの稚魚にグリーンウォーターが必要な訳。

グリーンウォーターとは、漢字で書くと青水。

メダカや金魚を飼う水槽や池でよく見かける、青くなった水です

あの青の正体は植物プランクトン

稚魚たちの成長にはかかせません。

特にメダカの繁殖に、グリーンウォーターは必須です。

ディスカスの稚魚には、稚魚用ブラインシュリンプという動物性の餌を与えることが多いのですが、このグリーンウォーターを与えることもできます。

グリーンウォーターを作るために、特別な設備や費用は必要ありません。

容器に水を入れて、日の良く当たる場所に出しておくだけです

グリーンウォーターは植物プランクトンが豊富です。

栄養が豊富なのです。

スポイトでグリーンウォーターを稚魚の周りに流します。

ブラインシュリンプは最初のうち食べてくれないことがありますが、グリーンウォーターは最初からよく食べます。

まとめ

無料で手に入り、稚魚たちも好んで食べ、栄養も満点のグリーンウォーターは稚魚たちだけでなく、ディスカスの幼魚や成魚も飼育することもできます。

植物プランクトンは栄養が豊富なだけでなく、魚の色付きを良くすると言われ、グッピーの繁殖に使われることもあります。

ただし、グリーンウォーターは視界が不良なため、観賞魚の水槽には向きません。

グリーンウォーターを与える際はスポイトで必要なだけ与えるようにし、水槽の中の植物プランクトンが増えすぎないように、濾過はしっかりと行います。

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