熱帯魚
熱帯や亜熱帯に生息する魚類の総称。
狭義では、その観賞魚のことを言う。
以前は、飼育繁殖が容易な小型の淡水魚が一般的でありました。
現在では、輸送技術飼育繁殖技術が上がり、様々な観賞魚が流通し、我々の目を楽しませています。
ディスカス
全長最大20㎝位になる円盤状の体を持つ熱帯魚で、南アメリカアマゾン川原産の淡水魚です。
この体が名前の由来になっています。
体色は、個体差・地域差があり、一般に赤、青、緑といった色がベースで様々な模様を色彩となっています。
乾季は倒木の間で群れを成し生活し、雨期になると、雄雌の「ペア」を形成し、繁殖のため水没林に移動します。
大きな特徴の一つに、産卵後の稚魚が親の体に体着し、親の体から分泌される体液(ディスカスミルク)を摂餌することです。
養殖・品種改良が盛んで、美しい、希少な個体は高値で取引されています。
養殖種の品種は数多く存在し、これも魅力の一つとなっています。
種類
ディスカスの種類は、養殖種と原産種(ワイルド)に大別されます。
自然が育んだ美しさを持つ「原産種」、飼育しやすい「養殖種」といった特徴があります。
養殖種は、「ブルー系」と「レッド系」に大別され、日本では「ブルー系」のディスカスが多く流通しています。
その中で、目の色、模様の多い少ない、縦縞横縞、水玉模様、アルビノ系等々、沢山の種類が居ます。
原産種は、諸説あり未だ研究段階でありますが、大きく2種5亜種とされています。
例を挙げると「ヘッケルディスカス」「グリーンディスカス」「ブルーディスカス」「ブラウンディスカス」などです。
主な原産種の特徴
ヘッケルディスカス
オレンジ系(黄色系)の体に縦模様が入っています。太い真ん中の縦縞(バーチカルライン)が特徴的。
一般に飼育繁殖が難しい品種です。
グリーンディスカス
黄色っぽい体に、赤いスポット模様が入った流通量の多い品種です。
全身スポット(フルスポット)は、高値で取引されているようです。
ブルーディスカス
灰色がかった緑色の体に、ブルーのラインが入ったディスカスです。
このラインが特徴的で、このラインが多いほど高値になる傾向があります。
品種改良が多いせいか、原産と養殖との見分けはつきにくいと思います。
値段と信頼できるショップで確認するしかないと思います。
ベテランブリーダーは、見分けられるようです。
まとめ
様々な種類と魅力のある観賞魚「ディスカス」
飼育・繁殖のやりがいのある魚種だと思います。
十分な知識と周到な準備を行い、飼育してみて下さい。
命あるものなので、最後まできっちり面倒を見て、責任のある飼育を行ってください。
皆さんの、アクアリストとしての過ごし方を応援しています。