昆虫の世界でもあるように、熱帯魚の世界でも我が子を食してしまうことがあります。
今回ご紹介するディスカスの親子間でも、稚魚を食べてしまうということが頻繁に起こっています。
今回は、そんなディスカスが稚魚を食べてしまう理由と対策について紹介していきます。
ディスカスの産卵方法と孵化方法
まず、ディスカスがどのようなスタイルで産卵し、孵化するかということを紹介します。
ディスカスの産卵方法
ディスカスの特徴として、殆どの場合、一生涯1匹のディスカスとしか繁殖を行わないと言われています。
ですので、まず、産卵行動を行うことすら、非常に貴重であると言えます。
そして、ペアができてディスカスのオスとメスの間で受精が行われた場合、多い時で100個程度の卵が産まれます。
個体差がありますので、この限りではありません。
ディスカスの稚魚の孵化方法
稚魚が孵化をしたら、そのまま親にお任せするようにしましょう。
ディスカスが住むアマゾンでも、人間の手を介して孵化するわけではないので、基本的には放っておくことが大切です。
この時、親のディスカスの体からは、“ミルク”をいうものを出し、稚魚に与えます。
これがディスカスの養殖においての醍醐味と言えるでしょう。
ディスカスが稚魚を食べてしまう原因
孵化をして稚魚まで育っても、残念なことに大きくなる前に、親に食べられてしまうケースがあります。
この原因はいくつか考えられますが、主に2つと考えられるでしょう。
1つ目は、そもそも体の周りに稚魚が付いていることを親はストレスに感じ、食べてしまうことです。
そして、2つ目に、稚魚の元気が無く、元気に健康に育つことができないと判断した場合に食べてしまうということです。
ディスカスが稚魚を食べないための対策
一番は親にストレスを与えないようにすることでしょう。
今まで体の周りに稚魚をつけて生活することなどないのですから、この状況だけでも神経質になってしまいます。
稚魚用にブラインシュリンプを与え始めたり、ディスカスハンバーグを与え始めたりする時期は、水質が濁りやすく、さらにストレスが溜まりやすいので、こまめな掃除などを行うようにすることで、稚魚を食べてしまう行為を抑えることができるでしょう。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
できるだけ多くの稚魚を育成できるように、ディスカスの親にとっても稚魚にとってもストレスの少ない環境を作ってあげるといいのかもしれませんね。