ディスカス
アクアリストにとって、その泳ぐ姿から「熱帯魚の王様」ともいわれるディスカスは、飼育してみたい魚種の一つではないでしょうか。
南アメリカ原産の淡水魚であるディスカスは、体調10~15cm前後で、大きなものでは20cm位になるものもいます。
背びれと尾びれが長く、円盤型の体が特徴で名前の由来にもなっています。
なんといってもその魅力は、小型種にない優雅な泳ぎとその美しさ、中国語で七彩魚と呼ばれるその「色」にあります。
野生種や多くの品種改良種が織り成す様々な色合い、成長とともに変化する色調、この色合いの多様性が一番の魅力になっています。
飼育上級者にもなると、交配や飼育環境等により、個性のあるディスカスに育てられるという楽しみもあるため、アクアリストの心をくすぐる魚の一つであると考えます。
色
七色が織り成す色彩が特徴のディスカスは、種類が豊富で様々な色が楽しめます。
ブルー系とレッド(オレンジにも見えるけど)系がよく見られるのではないでしょうか。
日本では、ブルー系が多いと思われます。
品種改良された個体は、ブルー、レッド系が多く、野生種(ワイルド系)は、おおむね以下の種類があります。
ブラウンディスカス・ブルーディスカス・マナカプルブルーディスカス・グリーンディスカス・ヘッケルブルーディスカス
また、縦縞(パーチカルライン)や横縞(ライン状の模様)、丸状のスポット模様等の色合い、背びれや尾びれと体の色合い等、いつまで見ていても飽きの来ない観賞魚です。
色の変化
ディスカスは、成長により色合いの変化を楽しめるのも魅力であります。
成長につれ、個体のより違いがあるものの、一般的には色が濃く、はっきりとした色になり、模様もはっきりしてきます。
この色の変化は、成長によるものではあるのですが、照明の色、バックスクリーン、水のPH、飼料、ストレス等により変わってきます。
つまり、飼育環境を整えなければならないということです。(水槽の大きさや環境、混泳、飼料(種類・量)、水温等)
しかし、手間をかけたなりの鑑賞力は高く、神秘的な色の変化が楽しめます。
まとめ
ディスカスの飼育は、手間がかかり難しいかもしれません。
しかし、熱帯魚の王様といわれるだけの癒し効果や満足感は得られるものには、違いありません。
それだけにアクアリストの心を揺さぶる魚になっていると思います。
初心者の方は、養殖のディスカスの飼育から始め、ディスカスの魅力を感じていただきたく思います。