一般的に繁殖の難しいと言われているディスカスですが、そのディスカスを繁殖させる過程で大事になってくるものの1つに「水換えの回数」が挙げられます。
「とにかく水をキレイに保たなければ!」と思う一方で「デリケートな時期だからそっとしなくてはならないのかなぁ」という意見も出てくるかと思います。
今回はそんなディスカスの産卵と水換えの回数について紹介していきたいと思います。
まず、ディスカスの産卵と水換えにどんな関係があるの?
まず、ディスカスを繁殖させる為にペアリングを行います。
その後繁殖期を迎え、産卵をするという流れになります。
実は、その「産卵」は水換え直後にされる可能性が非常に高いという事がわかっています。
これは、自然界でディスカスは雨季に産卵を行うという習性がある事からだと言われています。
よって、ディスカスが繁殖期を迎え、ペアを隔離した後の水換え後はよく注意して水槽の中を見回してみましょう。
結局、ディスカスが産卵後の水換えの回数は多いほうが良い?それとも少ないほうが良い?
答えは「頻繁に水換えを行ったほうが良い」です。
理由は、ディスカスが発情・産卵するにはpH5くらいから上げていくというのが良い刺激になり、成功しやすいと言われているからです。
そのpH5くらいから「上げる」という作業が水換えによってなされます。
差はありますが、水換えを行うことによって、pHは5から7、8程度にまであげる事ができ、そのくらいの程度がディスカスの繁殖には良いとされています。
また、期間としては10日間前後を目安に水換えを頑張ってみてください。
水換えをする時の注意点
結局、ディスカスの産卵時期の水換えの回数は多いほうが良いという事ですが、この水換えには「細心の注意」が必要となります。
まずは、前提として「キレイな水であること」そして、「卵が流れてしまわないように慎重に行うこと」です。
ポンプ等を使用して水換えを普段から行っている方も多いかと思いますが、慎重に行わなければ、卵も一緒に排水されてしまうという事もあります。
卵は産み付けられていると思いますが、これらの卵が全て還るという訳ではありません。
上手く受精されていなかった卵は還りませんし、親が卵を食べてしまうという事も少なくありません。
できるだけ卵は多く残してあげられた方がよいので、気を付けて水換えを行いましょう。
まとめ
ディスカスの産卵と水換えの回数は、繁殖を成功させるにあたって非常に重要な部分のようです。
同じ繁殖過程の中でも「水をキレイに保たなければならないけれど、水換えはよくない為、餌をあまり与えないで調節した方がよい」という時期もあるので、その時々によって的確な対応をしていくことが大切になっていきます。
また、そっとしておかなければならなかったり、非常に手をかけなければならない時もあります。
その中でも産卵時は、しっかり手をかけて水換えを行い、キレイな水を保っていきましょう。